化粧水がしみるとき、使い続けていい?男のスキンケアの見直し方

化粧水がしみるとき、使い続けていい?男のスキンケアの見直し方 乾燥・保湿

冬のある夜、風呂上がりにいつもの化粧水をパシャッとつけた瞬間。

ピリッ。

ほっぺたのあたりが、じんわりしみる。昨日まではなんともなかったのに。鏡を見ても、特に赤くなっているわけではない。

「まあ、そのうち慣れるか」と、そのまま使い続ける人も多いと思います。でも、化粧水がしみるのは、肌からの小さなサインかもしれません。我慢して使い続けていいのか、やめた方がいいのか。

この記事では、化粧水がしみる理由と、使い続けていいかの判断の目安、面倒くさがりでもできる見直し方をまとめます。

結論を先に

  • 化粧水がしみるのは、乾燥などで肌のバリアが弱っているか、成分が肌に合っていないことが多い
  • 冬や、ひげ剃りの直後、洗いすぎたあとはしみやすい
  • 赤み・かゆみ・腫れ・痛みが出たら、使うのをやめるのが基本。続くなら皮膚科へ
  • 軽くしみる程度なら、洗い方と使うタイミングを見直すと落ち着くことがある
  • 「慣れるまで我慢」はしない。特に新しく使い始めたものは要注意

化粧水がしみる2つの理由

1. 肌のバリアが弱っている

肌のいちばん外側(角層)は、外からの刺激を防ぐバリアの役割をしています。このバリアが弱ると、普段は平気な化粧水でも、しみたりピリピリしたりすることがあります。

バリアが弱る原因として多いのは、次のようなものです。

  • 冬の乾燥、暖房の効いた部屋
  • 熱いお湯での洗顔、洗浄力の強い洗顔料での洗いすぎ
  • ひげ剃りのあと
  • 日焼けのあと

国民生活センターが、まつ毛美容液による目のまわりのトラブルを調べたときに紹介した専門家のコメントでは、40歳代を過ぎると洗顔後の皮脂の回復力が衰え、特に秋から春の乾燥する時期は刺激などの影響を受けやすいとされています。目のまわりについての話ですが、乾燥する季節に肌が刺激に弱くなる、という点は顔全体にも通じると思います。夏は平気だった化粧水が、冬になって急にしみる。それは化粧水が変わったのではなく、肌の方が変わったのかもしれません。

2. 成分が肌に合っていない

もうひとつは、化粧水に入っている成分が、肌に合っていない場合です。

同じ専門家のコメントでは、植物由来の成分や、エタノールなどのアルコール類は、使う場所によっては刺激やアレルギー反応を起こしやすいと考えられています。さっぱりタイプの化粧水や、ふき取り化粧水には、エタノールが入っていることも多いので、成分表示を一度見てみてください。

また、ビタミンCを高濃度で配合したものや、レチノールのように刺激が出やすい成分もあります(このあたりは ビタミンC化粧水って何?男のスキンケアに必要? や レチノールとは?初心者が始める前に知っておきたいこと で書いています)。

「刺激」と「かぶれ」は別物

皮膚科の学会での講演では、肌に触れたものによる皮膚炎(接触皮膚炎)には、大きく2つのタイプがあると説明されています。

刺激性の皮膚炎アレルギー性の皮膚炎(かぶれ)
仕組み物理的な刺激や、成分の濃さなどによる直接のダメージ体の免疫が反応する
起こり方肌が弱っていると、誰にでも起こりうる一度反応するようになると、少量でも反応する
出方しみる、ヒリヒリする数時間〜2、3日後に、かゆみを伴う赤みやブツブツ

同じ講演では、刺激による皮膚炎も、慢性化すると治りにくくなり、アレルギー性に進むこともあるとされています。「しみるけど我慢」を続けるのは、あまりいい作戦ではなさそうです。

使い続けていい?判断の目安

ここが一番知りたいところだと思います。

すぐにやめた方がいいとき

  • 赤み、かゆみ、腫れ、痛みが出た
  • 使うたびに、しみる感じが強くなっていく
  • ブツブツや、ジュクジュクしたところがある
  • 新しく使い始めたものでしみる

国民生活センターも、赤み、かゆみ、痛み、腫れなどの肌の異常があらわれた場合は、すぐに使用を中止するようアドバイスしています。化粧品のパッケージにも、「お肌に合わないときは使用をおやめください」といった注意書きが書かれていることが多いはずです。一度、裏面を読んでみてください。

様子を見てもいいとき

  • しみるのはつけた瞬間だけで、すぐにおさまる
  • 赤みやかゆみは出ない
  • ひげ剃りの直後や、冬だけなど、しみるタイミングがはっきりしている

この場合は、化粧水が悪いというより、肌の状態の問題であることが多いです。次の「見直し方」を試してみてください。それでも続くなら、使うのをいったんやめて、皮膚科で相談するのが確実です。

面倒くさがりでもできる見直し方

1. 洗い方を見直す

しみる原因のかなりの部分は、洗いすぎです。

  • お湯はぬるめにする
  • 洗顔料は泡でなでるだけ。ゴシゴシこすらない
  • 朝は、水だけで洗うのもあり

私も、朝は水で洗うだけ、洗顔料は夜だけにしています(洗顔のやりすぎについては 男の洗顔、やりすぎていない?朝は洗顔料なしでもいい? で書いています)。

2. つけ方を見直す

  • パシャパシャたたかない。手のひらでそっと押さえるようにつける
  • コットンでこするのは、刺激になることがある
  • しみるところには、少量ずつ重ねる

3. タイミングを見直す

4. 攻めの成分を休む

レチノールや高濃度のビタミンCなど、刺激が出やすい成分を使っているなら、しみる時期はいったん休むか、回数を減らすのがおすすめです。

私も、レチノールを始めたときは、いきなり1%の製品を選んでヒリヒリしました。その後0.1%の製品に落ち着いて、今は1日おきに使っています。「濃い方が効きそう」で選ぶと、肌の方が先に音を上げます(詳しくは レチノールの始め方:1%でヒリついて、0.1%に落ち着いた話 に書いています)。

5. 化粧水を替えるなら

  • アルコール(エタノール)が上の方に書かれていないものを選ぶ
  • 「敏感肌用」「低刺激」と書かれたものを試す
  • 新しいものは、目立たないところで少し試してから顔に使う

皮膚科に行った方がいいとき

  • 使うのをやめても、赤みやかゆみが続く
  • ブツブツ、ジュクジュクしている
  • 何を使ってもしみる
  • 範囲が広がっている

皮膚科では、原因を調べるパッチテストなどの検査を受けられることもあります。皮膚科の学会の講演でも、原因と悪化の要因をきちんと見極めることが大事だとされています。自己判断で化粧品をあれこれ替え続けるより、一度見てもらう方が近道です。

面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ

【最低限】

  • 赤み・かゆみ・腫れ・痛みが出たら、使うのをやめる
  • 「慣れるまで我慢」はしない

【もう少しやるなら】

  • 洗顔のお湯をぬるめに、こすらない
  • 化粧水は、たたかず押さえるようにつける

【さらにやるなら】

  • しみる時期は、レチノールなど攻めの成分を休む
  • 化粧水を替えるなら、低刺激のものを、少し試してから
  • 続くなら、皮膚科で相談

まとめ

  • 化粧水がしみるのは、肌のバリアが弱っているか、成分が合っていないから
  • 冬・ひげ剃り後・洗いすぎのあとはしみやすい
  • 赤み・かゆみ・腫れ・痛みが出たら、すぐにやめる
  • 軽くしみる程度なら、洗い方・つけ方・タイミングを見直す
  • 刺激とかぶれは別物。我慢して使い続けない

化粧水がしみるのは、肌が「ちょっと今日はしんどい」と言っているサインです。面倒くさがりにとっては、新しい化粧水を探すより、まずは洗い方をやさしくする方が、手間も少なくて効果的かもしれません。

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参考資料


本記事は筆者個人の使用経験と一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品や成分の効果・安全性を保証・断定するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科などの医療機関にご相談ください。

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