レチノールを調べると、だいたい2種類の情報に分かれます。
「シワに効く最強の成分」という話と、「刺激が強いから注意」という話です。
私はその両方を、身をもって体験しました。最初に濃度1%の海外製品を使ってヒリヒリし、週2回に減らしてしのぎ、その後0.1%の国内製品に切り替えて、今は毎日使っています。その製品は、今5本目です。
この記事では、これからレチノールを試そうとしている人に向けて、始め方と、私が遠回りした理由を書きます。
結論を先に
- レチノールは、刺激が出やすい成分として知られている
- 初めてなら、低濃度・夜だけ・週1〜2回から始めるのが一般的な進め方
- 私はいきなり1%から入ってヒリヒリした。これは完全に順番を間違えた例
- 使うなら、保湿と日焼け止めをセットにする
- そして正直に言うと、私が続けている理由は「肌が変わったから」ではない
レチノールとは
レチノールは、ビタミンAの一種です。スキンケアの成分としては、肌のハリやシワへの働きが研究されてきた成分として知られています。日本人を対象にした研究で、レチノールを塗った人に小ジワの改善がみられたという報告もあります。
ただし、ここは区別が必要です。研究の結果と、店で売っている個々の商品の効果は、別の話です。 レチノールが入った商品の多くは「化粧品」に分類されていて、化粧品は法律上、シワに効くとは表示できません。この記事でも、商品についてはその前提で書きます。
刺激が出やすい、というのは本当
レチノールは、使い始めに赤み・皮むけ・ヒリヒリといった反応が出ることがある成分として知られています。「A反応」と呼ばれることもあります。
そのため、初めて使う人向けには、次のような始め方がよく紹介されています。
- 低い濃度の製品から始める
- 夜だけ使う(光に弱い性質があるとされるため)
- 週1〜2回から始めて、肌の様子を見ながら回数を増やす
- 使うときは保湿をしっかりする
- 日中は日焼け止めを使う
このリストを最初に読んでいれば、私の遠回りはなかったと思います。
私の場合:いきなり1%から始めた
最初に買ったのは、レチノール1%配合をうたう海外製品でした。濃い方が効きそうだから、という、今思えば非常に分かりやすい理由です。
結果、ヒリヒリしました。
毎日は無理でした。そこで、週に2回くらいに減らしました。それで何とか使える状態にはなりましたが、使う日は少し構えるし、続けていて気持ちのいいものではありませんでした。
振り返ると、上のリストの「低い濃度から」を、きれいに逆走しています。初心者がいきなり高濃度から入るという、典型的な失敗パターンです。
海外製品は、国内の製品より高い濃度をうたっているものも見かけます。表示の仕方や入手方法も国内製品と同じとは限らないので、初めての1本としては慎重に選んだ方がいい、というのが今の実感です。
0.1%に切り替えて、毎日使えるようになった
その後、トゥヴェール レチノショット0.1という国内の製品に切り替えました。名前のとおり、0.1%をうたっている製品です。
濃度は、前の10分の1です。
こちらは、毎日使っても問題なく使えています。 1%のときのようなヒリヒリはありません。ちなみに、使う濃度を下げた結果として毎日使えるようになったので、結果的に使う頻度は前より増えています。
そして、この製品は今5本目です。
5本続けている理由を、正直に書きます
ここは大事なので、はっきり書きます。
「肌が目に見えて変わったから続けている」わけではありません。
続けている理由は、主にこの2つです。
- レチノールという成分に対する信頼:研究されてきた成分であること
- この商品の口コミの良さ:使い心地や続けやすさの評価が良かったこと
つまり私は、「効いたから」ではなく「納得して続けられているから」使っています。
これを書くと、宣伝としては弱くなるのは分かっています。ただ、レチノールのようにすぐに変化が見える種類のものではないとされる成分について、「使ったらすぐ変わった」と書く方が不自然だと思っています。
私が今やっている使い方
- 朝:ビタミンC誘導体入りの化粧水 + 日焼け止め
- 夜:化粧水 + レチノール(0.1%)
朝と夜で分けているのは、レチノールは夜に使うのが基本とされているのと、ビタミンCなど他の成分と同じタイミングで重ねると刺激を感じやすいことがあるためです。朝はビタミンC、夜はレチノールという分け方は、よく紹介されている形です。
日焼け止めは毎朝塗っています(塗り直しはできていません)。レチノールを使っている期間は、紫外線対策をセットにするのが基本とされています。
これから始める人へ
私の遠回りを踏まえて、順番をまとめるとこうなります。
- 先に、日焼け止めと保湿を習慣にする(これがないと始めない方がいい)
- 低い濃度の製品を選ぶ(0.1%前後など)
- 夜だけ、週1〜2回から始める
- 赤み・ヒリヒリがなければ、少しずつ回数を増やす
- 刺激が強く出たら、回数を減らすか、いったんやめる。続くなら皮膚科に相談する
濃い方が効きそう、で選ばないこと。 使えない濃度の製品は、効く・効かない以前に、続きません。
始めない方がいい、または相談した方がいい場合
- 肌に赤み・かゆみ・荒れがある時期
- 季節の変わり目などで肌が不安定な時
- 妊娠中・授乳中の人(使ってよいか医師に相談するよう案内されていることが多い)
面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ
【最低限】
- レチノールは日焼け止めと保湿が習慣になってから:順番を飛ばさない
- 始めるなら低濃度・夜だけ・週1〜2回
【もう少しやるなら】
- 慣れてきたら回数を増やす
- 朝はビタミンC、夜はレチノール、と時間帯を分ける
【さらにやるなら】
- 濃度を上げるのは、今の濃度に完全に慣れてから。上げなくても、続けられる濃度で十分
まとめ
- レチノールは研究されてきた成分だが、刺激が出やすい
- 始め方は低濃度・夜だけ・週1〜2回から
- 私は1%から始めてヒリヒリし、0.1%に切り替えて毎日使えるようになった
- その製品は5本目。ただし続けている理由は肌が変わったからではなく、成分への信頼と口コミ
- 使うなら保湿と日焼け止めをセットに
濃い方が効くのではなく、続けられる方が意味がある。 1%でつまずいた私の結論です。
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参考資料
- 日本スキンケア協会「レチノールの正しい使い方」
- Kikuchi K, et al. Improvement of photoaged facial skin in middle-aged Japanese females by topical retinol. J Dermatolog Treat. 2009;20(5):276-281.
本記事は筆者個人の使用経験の記録であり、特定の商品の効果を保証・断定するものではありません。使用感や肌の反応には個人差があります。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科などの専門機関にご相談ください。妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師にご相談ください。

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