冬の夜、ズボンを脱いだら、すねが白く粉を吹いている。
かいてみると、白い線がスーッと残る。黒い靴下を脱ぐと、白い粉がパラパラ落ちる。かかとはガサガサで、ひどいと靴下が引っかかる。
顔の乾燥には気をつけていても、足の乾燥は放ったらかしという男性は多いと思います。普段は見えない場所なので、気づくのはだいたい冬の夜です。
この記事では、すねの粉吹きとかかとのガサガサについて、原因と、面倒くさがりでもできる対策をまとめます。
結論を先に
- すねの粉吹きは、乾皮症(皮脂欠乏症)と呼ばれる乾燥の状態で、秋冬に多い
- 原因は、空気の乾燥、熱いお湯や洗いすぎ、ナイロンタオルでこすること、年齢など
- かかとのガサガサは、角質が厚く硬くなった状態。無理にはがさず、柔らかくしてからケアする
- 対策の基本は、お風呂でこすらないことと、風呂上がりに保湿すること
- かゆみや赤みが強い、かかとが割れて痛い、なかなか治らない場合は皮膚科へ
すねの粉吹きは「乾皮症」
すねが白く粉を吹く状態は、乾皮症(皮脂欠乏症)と呼ばれます。いわゆる乾燥肌のことです。
山梨大学の皮膚科の教授が監修した解説では、乾皮症は皮膚のいちばん外側の脂分が失われて乾燥した状態で、進むとかゆみ、ひび割れ、赤みが出て、湿疹になることもあるとされています。そして、年齢とともに起きる乾燥は、すね(下腿)や背中に多いとされています。
白い粉の正体は、乾いてはがれかけた角質です。顔の粉吹きと同じ仕組みが、すねで起きていると考えると分かりやすいと思います(顔の粉吹きについては 顔が粉を吹く?男の粉吹き肌の原因と対策 で書いています)。
原因1:冬の空気と暖房
乾皮症は、秋冬に多いとされています。空気が乾燥し、寒さも加わるためです。エアコンの暖房で部屋の湿度が下がることも、原因のひとつに挙げられています。
冬のすねは、厚手のズボンに覆われていても、乾燥からは逃れられません。むしろ、ズボンと擦れることで、さらに刺激を受けています。
原因2:熱いお湯、洗いすぎ、ナイロンタオル
男性に特に多いのが、こちらだと思います。
- 熱いお湯に長くつかる
- 洗浄力の強いボディソープで、毎日しっかり洗う
- ナイロンタオルでゴシゴシこする
先ほどの解説でも、熱いお湯や入浴回数の多さで皮脂が流されること、洗浄力の強いせっけん、ナイロンタオルで強くこすることが、乾燥の原因として挙げられています。
「さっぱりするまで洗いたい」という気持ちはよく分かります。でも、すねは洗いすぎるほど乾く場所です。冬の夜に白い粉が落ちるのは、ある意味、洗いすぎのサインかもしれません。
原因3:年齢
年齢とともに、皮膚の水分を保つ成分が減っていくと考えられています。若いころは平気だったのに、最近すねがカサカサする。それは、洗い方が変わったのではなく、肌の方が変わってきたのかもしれません。
かかとのガサガサは「角質が厚くなった状態」
かかとの場合は、すねとは少し事情が違います。
美容皮膚科医が監修した解説では、かかとのひび割れは角質が厚く硬くなってしまった状態と説明されています。体重を支え、靴の中でこすれ続けるかかとは、角質が厚くなりやすい場所です。厚く硬くなった角質は柔軟性がないので、乾燥すると割れやすくなります。
はがすのは逆効果
ガサガサしたかかとを見ると、つい角質をむしりたくなります。でも、同じ解説では、無理にはがすと傷になり、そこから菌が入ることもあるとされています。
おすすめされているのは、まず角質を柔らかくすることです。
- 尿素入りのクリームをたっぷり塗る
- その上からラップをして、靴下を履く
- 数日続けると、角質が柔らかくなってくる
ラップが面倒なら、塗ってから靴下を履くだけでも、何もしないよりはずっといいと思います。面倒くさがりなら、まずはそこからで十分です。
かゆくないガサガサは、水虫のことも
かかとが白っぽく厚くなってガサガサしているのに、かゆみはあまりない。そういう場合、水虫(角質が厚くなるタイプ)のこともあるとされています。保湿しても一向に良くならないなら、皮膚科で調べてもらうのが確実です。
対策1:お風呂で「こすらない・熱くしない」
すねの粉吹き対策は、まずお風呂からです。
- お湯はぬるめにする
- すねは、泡でなでるだけで十分。ナイロンタオルでこすらない
- ボディソープは、刺激の少ないものを選ぶ
「洗わない」のではなく、「こすらない」のがポイントです。汗や汚れは、泡でやさしく洗うだけで落ちます。
対策2:風呂上がりに、すねにも保湿
お風呂から出たら、顔と同じように、すねにも保湿します。
- 顔に使っている保湿剤やボディ用の保湿剤を、すねにも塗る
- 特に、粉を吹きやすいすねの正面を中心に
- かかとは、尿素入りのクリームを塗って靴下
保湿のタイミングは、風呂上がりの早いうちが目安です。風呂上がりの保湿は何分以内?面倒くさがりの最短ルート で書いたように、保湿剤を脱衣所に置いておくと、忘れにくくなります。
対策3:部屋の湿度と、肌に当たる素材
- 暖房の部屋は乾きやすいので、加湿器などで湿度を保つ
- 肌着やパジャマは、刺激の少ない素材を選ぶ
- かゆくても、かかない
暖房と湿度の話は、暖房の部屋で肌が乾く?湿度と肌の話 にまとめています。
皮膚科に行った方がいいとき
次のような場合は、セルフケアで粘らずに皮膚科で相談してください。
- かゆみが強く、かいて赤くなっている、湿疹のようになっている
- かかとが深く割れて痛い、血がにじむ
- 保湿を続けても、なかなか良くならない
皮膚科では、保湿剤のほか、症状に合わせた薬を処方してもらえることもあります。
面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ
【最低限】
- すねはナイロンタオルでこすらない。泡でなでるだけ
- 風呂上がりに、すねにも保湿を塗る
【もう少しやるなら】
- お湯の温度を少し下げる
- かかとには尿素入りのクリームを塗って靴下
【さらにやるなら】
- 暖房の部屋に加湿器を置く
- かかとの角質ケアは、はがさず柔らかくする。厚すぎるなら皮膚科やフットケアの専門店へ
まとめ
- すねの粉吹きは乾皮症(皮脂欠乏症)。秋冬に多く、年齢とともにすねに出やすい
- 原因は、冬の乾燥・熱いお湯・洗いすぎ・ナイロンタオル・年齢
- かかとのガサガサは角質が厚く硬くなった状態。無理にはがさない
- 対策の基本は、こすらないと風呂上がりの保湿
- かゆみや割れがひどい、治らないなら皮膚科へ
冬の夜、黒い靴下から白い粉が落ちたら、それは足からのSOSです。まずは今夜、ナイロンタオルを置いて、泡でなでるだけにしてみてください。
次に読む記事
- 「顔も粉を吹いている」 → 顔が粉を吹く?男の粉吹き肌の原因と対策
- 「風呂上がりの保湿、いつまでに?」 → 風呂上がりの保湿は何分以内?面倒くさがりの最短ルート
- 「暖房の部屋でとにかく乾く」 → 暖房の部屋で肌が乾く?湿度と肌の話
- 「手もカサカサ」 → 男もハンドクリームを塗った方がいい?手の甲は年齢が出る
- 「そもそも乾燥肌の原因は?」 → 男の肌が乾燥する原因は?テカるのに乾く理由
参考資料
- メディカルノート「乾皮症(皮脂欠乏症)の原因・症状・治療とは」(山梨大学医学部皮膚科学講座 川村龍吉先生 監修)
- 美的.com「かかとのひび割れは『剥がすパック』でしか治らないってホント?」(タカミクリニック 山屋雅美医師 監修)
本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品や成分の効果を保証・断定するものではありません。かゆみや赤み、ひび割れの痛みが続く場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。

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