「頭皮が日焼けすると、ハゲる」
30代を過ぎた男性にとって、なかなか心に刺さる一文です。夏の炎天下、帽子をかぶらずに歩いた日の夜、ふと頭のてっぺんが気になった経験がある人もいるでしょう。
この話、ネットではよく見かけます。ただ、調べていくと言っている人によって結論が違うことに気づきます。
この記事では、どこまでが分かっていて、どこからが言い過ぎなのかを整理します。薄毛の治療の話はしません。それは医療の領域です。ここで扱うのは、紫外線と頭皮の関係だけです。
結論を先に
- 「頭皮が日焼けすると薄毛になる」という説について、否定的な見解を示している医師もいる
- その医師は、むしろ「薄毛だから頭皮が日焼けする」という方が正確だと指摘している
- ただし、頭皮も皮膚なので、日焼けはする。痛みや赤みが出ることもある
- 髪が紫外線でダメージを受けることはある
- 薄毛そのものが気になるなら、紫外線対策ではなく、専門の医療機関に相談するのが近道
「日焼けで薄毛になる」という説について
まず、この説に対してはっきり否定的な立場をとっている医師がいます。
男性向けの美容クリニックの医師は、「頭皮が日焼けすると薄毛になる」という説は誤りであり、むしろ「薄毛だから頭皮が日焼けする」と表現する方が正確だと述べています。
根拠として挙げているのは、次のような点です。
1. 髪の毛が頭皮を守っている
髪は紫外線を受け止めて、頭皮を守る役割をしています。髪がしっかりある状態なら、頭皮全体が日焼けすることは起こりにくいとしています。
2. 屋外の趣味の人ほど薄い、という話は聞かない
ゴルフやサーフィンのように、長時間日差しを浴びる趣味の人が、そうでない人より薄毛になりやすい、という説は存在しないと指摘しています。
3. 髪へのダメージは一時的なもの
紫外線で髪のコシやハリがなくなるといった変化はありうるものの、それは適切なケアで回復する一時的なもので、恒久的な薄毛とは別物だとしています。
つまり、原因と結果が逆に語られている、という見方です。
反対の意見もある
一方で、ネット上には「頭皮の日焼けが薄毛の一因になりうる」と説明している記事もあります。書き手には、薄毛治療のクリニックも多く含まれています。
どちらが正しいかを、このブログで断定することはしません。 ただ、読む側として知っておくべきことがあります。
「日焼けで薄毛になる」という説明は、それを読んだ人が不安になるほど、薄毛対策の商品や治療への関心が高まる構造になっています。 書き手が何を扱っているのかを見ながら読むと、情報の受け取り方が変わります。これはサプリの記事で書いたことと同じ話です。
それでも、頭皮は日焼けする
薄毛の話とは別に、はっきりしていることがあります。
頭皮も皮膚です。日焼けします。
- 髪の分け目
- つむじのまわり
- 髪が短い人の頭全体
- すでに髪が少なくなっている部分
こうした場所は、紫外線が直接届きます。日焼けすれば、顔や腕と同じように、赤くなったりヒリヒリしたりします。
環境省の資料では、日焼け(赤くなる日焼け)は日光に当たって数時間後から赤くヒリヒリした炎症が起こり、8〜24時間でピークになり、2〜3日で消えるとされています。頭皮でも同じことが起きます。頭を洗うときにしみる、あれです。
ちなみに先ほどの医師の見解の裏返しで言えば、すでに髪が薄くなっている人ほど、頭皮は日焼けしやすいということになります。薄毛が気になる人ほど、帽子の意味は大きくなります。
頭皮の紫外線対策
1. 帽子(いちばん確実)
頭皮に関しては、帽子が圧倒的に有利です。塗る必要がなく、塗り直しもいりません。
環境省の資料では、帽子の着用で眼への紫外線ばく露が約20%減るとされていますが、頭皮に関しては、覆ってしまえばほぼ直接の日差しは当たりません。
帽子をかぶると蒸れて頭皮に悪いのでは、と心配する人もいますが、長時間かぶりっぱなしにせず、時々脱いで汗を拭けば十分です。
2. 日傘
最近は男性が日傘を使うのも珍しくなくなりました。頭だけでなく、顔や肩まで影に入れられます。
3. 頭皮用の日焼け止め
髪の上から使えるスプレータイプの日焼け止めがあります。帽子をかぶれない場面(仕事中など)では選択肢になります。顔用のクリームを頭皮に塗ると、髪がべたついて悲惨なことになるので、頭皮には専用のものを選んでください。
4. 分け目を時々変える
毎日同じ場所で分けていると、同じ線だけが日差しを受け続けます。時々分け目を変えるだけで、特定の場所に集中するのを避けられます。お金も手間もかからない方法です。
薄毛が気になるなら
ここは、はっきり書いておきます。
薄毛そのものが気になっているなら、紫外線対策をいくら頑張っても、それは本題ではない可能性が高いです。
男性の薄毛には、紫外線以外の要因が大きく関わっているとされています。気になるなら、自己判断で何かを買い込む前に、専門の医療機関に相談するのが、結局いちばんの近道です。
紫外線対策は、頭皮を日焼けから守るためにやる。薄毛対策は、別の話として考える。この線引きをしておくと、無駄な出費が減ります。
面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ
【最低限】
- 日差しの強い日に長時間外にいるなら、帽子をかぶる:頭皮対策はこれで大半が片づきます
- 分け目を時々変える
【もう少しやるなら】
- 帽子をかぶれない日用に、髪の上から使えるスプレータイプを1本持っておく
- 日傘を試してみる
【さらにやるなら】
- 薄毛そのものが気になるなら、紫外線対策とは切り分けて、専門の医療機関に相談する
まとめ
- 「頭皮の日焼けで薄毛になる」という説には、否定的な見解を示す医師がいる
- その見解では、むしろ「薄毛だから頭皮が日焼けする」とされている
- 反対の説明もあり、このブログでは断定しない。書き手が何を扱っているかを見て読むのがおすすめ
- ただし頭皮は日焼けする。分け目やつむじは特に
- 対策は帽子が最強。塗らなくていい
- 薄毛が気になるなら、それは医療機関に相談する別の話
不安をあおる情報は多いですが、紫外線と頭皮については、帽子ひとつでほぼ片づく話です。
次に読む記事
- 「帽子以外の、塗らない対策は?」 → 日焼け止め以外の紫外線対策
- 「不安をあおる情報の見分け方をもっと知りたい」 → 「飲む日焼け止め」と呼ばれるものの正体
- 「屋外の趣味の日はどうする?」 → ゴルフの日焼け対策|釣り・野球観戦の日の紫外線対策も
- 「そもそも自分に必要?」 → 男性に日焼け止めは必要?
参考資料
本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、薄毛の原因や治療について医学的な判断を示すものではありません。薄毛や頭皮の症状が気になる方は、専門の医療機関にご相談ください。


コメント