日焼け止めを買ってはみたものの、いつから塗り始めて、いつやめればいいのか。
だいたいの人は、暑くなってきたら塗り始め、涼しくなったら自然消滅します。私もそうでした。夏の終わりとともに洗面台の奥に消えていく、あの一本です。
結論から言うと、この「暑さ基準」がそもそも間違っています。 この記事では、時期・時間帯・場所という3つの軸で、いつ塗るべきかを整理します。
結論を先に
- 暑さと紫外線は別物。涼しくても紫外線は降っている
- 年間では4〜9月に約70〜80%が集中する
- 1日では10時〜14時が勝負どころ
- 冬でも、場所によっては夏より多いことがある
まず、暑さで判断してはいけない
環境省のマニュアルに掲載されているWHOの「紫外線のうそ・ほんと」に、こうあります。
暑さを感じなければ日焼けしない、というのは誤り。暑さは赤外線によるものであり、紫外線とは別物である。
肌で感じている「ジリジリする」感覚は、主に赤外線です。紫外線には温度を感じさせる働きがないため、涼しい日でも普通に降っています。
春先や秋口に油断するのは、この誤解が原因です。体感で判断している限り、毎年同じ失敗をします。
時期:4〜9月に7〜8割が集中する
環境省の資料によると、年間の紫外線量のうち約70〜80%が、4月から9月に集中します。
ここから言えることは2つあります。
1つ目。開始は「暑くなったら」ではなく4月です。桜が咲く頃には、もう本番が始まっています。ゴールデンウィークに海や山へ行く人は、その時点で夏と同じ意識が必要です。
2つ目。逆に言えば、10月〜3月の6か月間で、年間の2〜3割です。冬に夏と同じ努力をする必要はありません。ここは力を抜いていい期間です。
年間ずっと全力、という設計は続きません。メリハリをつけた方が、結果的に4〜9月を守れます。
時間帯:10時〜14時が本番
1日の中でも、紫外線量は均等ではありません。
- 夏:10時〜14時に、1日の約70%
- 冬:同じ時間帯に、80〜85%
冬の方が集中度が高いのが面白いところです。太陽の高度が低いぶん、時間帯による差が大きく出ます。
実用的に言うと、朝と夕方しか外に出ない日と、昼に外出する日を、同じ扱いにする必要はありません。
- 朝7時に出勤、夜に帰宅 → 優先度は低い
- 昼に外回り、ランチで外出 → ここが本番
これは手抜きではなく、続けるための現実的な優先順位です。
冬でも油断できない場面
「冬は2〜3割」と書きましたが、例外があります。環境省の資料には、こんな数字があります。
雪による反射で、2倍近いばく露量になることがある。
地表面の反射率を見ると、差は明らかです。
| 地表面 | 反射率 |
|---|---|
| 新雪 | 80% |
| 砂浜 | 10〜20% |
| 水面 | 10〜20% |
| コンクリート・アスファルト | 10% |
| 草地 | 10%以下 |
新雪の80%は突出しています。しかも、上からも下からも受けることになります。
さらに、標高が1000m上がるごとに紫外線量は10〜12%増加します。
つまり冬のスキー場は、「標高が高い」「雪の反射率が80%」という条件が重なる、年間でも屈指の環境です。真夏のビーチより厳しい可能性があります。
夏の海には日焼け止めを持っていくのに、冬のスキーには持っていかない。よく考えると、順番が逆かもしれません。
場所によっても変わる
同じ日でも、どこにいるかで量は変わります。
- 日陰は日向の約50%
- 屋外では、直達光と散乱光がほぼ同程度
- 屋内で働く人は、年間で屋外で働く人の10〜20%
2つ目が地味に重要です。直接日光が当たっていなくても、空全体から散乱した紫外線が届いています。日傘や帽子で直射日光を遮っても、ゼロにはならないのはこのためです。
だからといって無意味ではありません。日陰で半分になるなら、それは十分に大きい効果です。
結局、いつ塗ればいいのか
整理するとこうなります。
| 時期 | 方針 |
|---|---|
| 4〜9月 | 外出する日は基本的に塗る。特に10〜14時の外出は優先 |
| 10〜3月 | 昼に長時間外出する日、雪山・高地に行く日は塗る。それ以外は力を抜いてよい |
| 通年 | 屋外での長時間作業・スポーツの日は季節を問わず塗る |
「毎日必ず」よりも、この日は塗る、という判断ができる状態の方が、長く続きます。
面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ
【最低限】
- 開始は「暑くなったら」ではなく4月と決めておく:体感で判断すると毎年出遅れます
- 昼に外出する日を優先する:時間帯だけ意識すれば、労力あたりの効果が最大になります
【もう少しやるなら】
- 冬でも、昼に長時間外にいる日は塗る
- 日陰を選んで歩く(それだけで約半分)
【さらにやるなら】
- 雪山・高地に行く日は、夏と同等以上の対策をする
- 4〜9月は外出日すべてを対象にする
まとめ
- 暑さと紫外線は別物。体感で判断しない
- 年間の70〜80%が4〜9月に集中
- 1日では10〜14時(冬はこの時間帯に80〜85%が集中)
- 雪の反射率は80%、標高1000mごとに10〜12%増
- 日陰は日向の約50%
夏だけのイベントではありませんが、年中全力である必要もありません。メリハリをつけてください。
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- 「塗る以外の方法は?」 → 日焼け止め以外の紫外線対策
参考資料
本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品の効果を保証・断定するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科などの専門機関にご相談ください。


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