冬の夕方、トイレの鏡でふと見た自分の目元。
あれ、こんなに細かいシワ、あったっけ。
目尻、目の下、笑ったときにできるあたり。ちりめんのような細かいシワが、うっすら走っている。夏はこんなじゃなかった気がする。ついに来たか、と少し落ち込む。
ただ、ちょっと待ってください。そのシワ、乾燥のせいかもしれません。
この記事では、乾燥でできる小じわとはどんなものか、深いシワと何が違うのか、男性でもできる対策を整理します。
結論を先に
- シワには、乾燥による浅い小じわと、年齢や紫外線による深いシワがある
- 乾燥による小じわは、一時的なもので、保湿で目立たなくなることがある
- 化粧品で「乾燥による小ジワを目立たなくする」と書けるのは、決められた試験で効果を確かめたものだけ
- 冬の目元の小じわは、まず保湿。深いシワの予防には紫外線対策
- 一時的な小じわでも、毎年放っておくと老け見えの原因になる
シワには2種類ある
ひとくちに「シワ」と言っても、性質の違うものがあります。
| 乾燥による小じわ | 深いシワ | |
|---|---|---|
| 見た目 | 浅くて細かい、ちりめん状 | 深く、くっきり |
| できやすい場所 | 目元・口元など皮膚が薄いところ | 額、眉間、目尻、ほうれい線 |
| 原因 | 肌の表面(角層)の乾燥 | 年齢、紫外線、表情のくせなど |
| 季節 | 冬や乾燥した部屋で目立つ | 季節で大きく変わらない |
| 保湿で | 目立たなくなることがある | 保湿だけでは変わりにくい |
乾燥による小じわは、肌のいちばん外側が乾いて、表面に細かい溝ができている状態です。ドライフルーツの表面が細かくしわしわになるのと、少し似ています。水分が戻れば、ある程度ふっくらする。そういう性質のシワです。
一方、深いシワは、肌のもっと奥の構造が変わってできるものです。こちらは化粧水を塗っても、すぐには変わりません。
自分の小じわはどっち?
簡単な見分け方として、よく言われるのが次のようなものです。
- 冬や乾燥した日に目立ち、夏は気にならない → 乾燥による小じわの可能性
- 保湿した直後に、少し目立たなくなる → 乾燥による小じわの可能性
- 一年中同じ場所に、くっきりある → 深いシワの可能性
冒頭の「夏はこんなじゃなかった」というシワは、乾燥による小じわかもしれません。まだ、ついに来たわけではない可能性があります。少しほっとしていいと思います。
「乾燥による小ジワを目立たなくする」という表示
化粧品のパッケージで、ときどきこんな表示を見かけます。
「乾燥による小ジワを目立たなくする」
実はこれ、化粧品が書いてもいい効能の一つとして、2011年に追加されたものです。そして、どの化粧品でも書けるわけではありません。
この表示を使うには、日本香粧品学会のガイドラインに沿った試験を行い、効果を確かめていることが条件とされています。逆に言えば、この表示がある化粧品は、少なくともその試験を通っているということです。
ここで大事なのは、表示の範囲です。あくまで「乾燥による」「小ジワ」を「目立たなくする」。深いシワを消す、シワを予防する、という意味ではありません。紫外線によるシワの予防についても、この表示には含まれていません。
書いてあることを、書いてある範囲で受け取る。 化粧品の表示を読むときの基本です。
対策1:まずは保湿
乾燥による小じわの対策は、シンプルに保湿です。
- 洗顔後、すぐに保湿する
- 目元や口元など、小じわが出る場所には少し重ねて塗る
- 化粧水だけで乾くなら、乳液やクリームでフタをする
- 部屋が乾燥しているなら、湿度も見直す
目元は皮膚が薄く、こすると負担になりやすい場所です。塗るときは指の腹でやさしく押さえるように。ゴシゴシすり込む必要はありません。
対策2:深いシワの予防は、紫外線対策
乾燥による小じわは一時的なものですが、だからといって放っておいていいわけではありません。
深いシワの大きな原因の一つとされているのが、紫外線による光老化です。環境省の資料でも、長年紫外線を浴び続けることで、シワやシミといった変化が起こることが説明されています。そして、光老化は防ぐことができるとされています。
つまり、
- 今の小じわ(乾燥) → 保湿で対応
- 未来の深いシワ(紫外線) → 日焼け止めで予防
という2本立てです。冬でも紫外線はゼロではないので、日焼け止めを冬にやめてしまうのはもったいない話です。
対策3:さらにやるなら、シワ改善の有効成分
もう一歩踏み込みたい人には、医薬部外品の「シワ改善」という選択肢もあります。
化粧品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」とは別に、医薬部外品では、国に認められた有効成分によってシワを改善するという表示ができるものがあります。レチノールやナイアシンアミドといった成分がよく知られています。
ただ、レチノールなどは刺激を感じやすい成分でもあります。始め方については、別の記事で私の失敗談も含めて書いています。いきなり強いものから始めない方がいい、というのが正直な感想です。
男性は気づきにくい
女性は毎日メイクをするので、鏡で目元を近くで見る機会があります。男性はひげを剃るときくらいしか、自分の顔をじっくり見ません。しかも見るのは、だいたいあごのまわりです。
そのため、目元の小じわは本人より先に、周りが気づいていることがあります。たまには明るい場所で、目元を近くで見てみてください。
面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ
【最低限】
- 洗顔後、目元にも保湿を塗る(目元だけ避けている人は意外と多い)
- 日焼け止めを冬もやめない
【もう少しやるなら】
- 目元と口元には、保湿を少し重ねる
- 乾燥がひどい時期は、乳液やクリームでフタをする
【さらにやるなら】
- 「乾燥による小ジワを目立たなくする」表示のある化粧品を選ぶ
- 医薬部外品の「シワ改善」製品を、低刺激なものから試す
まとめ
- シワには、乾燥による浅い小じわと、年齢や紫外線による深いシワがある
- 冬に目立つ小じわは、乾燥が原因の一時的なものかもしれない
- 「乾燥による小ジワを目立たなくする」は、試験で確かめたものだけが書ける表示
- 今の小じわは保湿、未来の深いシワは紫外線対策
- その先に、医薬部外品のシワ改善という選択肢がある
冬の目元の小じわは、「ついに来た」ではなく「乾いてるよ」のサインであることが多いです。慌てて高い美容液を買う前に、まずは目元にもきちんと保湿を塗ってみてください。
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参考資料
本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品や成分の効果を保証・断定するものではありません。肌の異常が続く場合は、皮膚科などの専門機関にご相談ください。


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