冬の朝、ニット帽を脱いだ瞬間。
髪が、ふわっと立ち上がる。
鏡を見ると、頭のてっぺんがアンテナのようになっている。手で押さえると、バチッと静電気。押さえても、またふわっと浮いてくる。おまけに、毛先はなんだかパサパサしている。
髪が短い男性でも、冬の静電気とパサつきからは逃れられません。しかも、パサついて広がった髪は、疲れて見える、老けて見える原因にもなります。
この記事では、冬に髪がパサつく理由と、静電気で髪が立つ理由、面倒くさがりでもできる対策をまとめます。
結論を先に
- 冬の髪のパサつきには、髪の水分不足、静電気、髪の表面の乱れが関係する
- 静電気は、空気が乾燥していると起きやすい。ニット帽やマフラーの摩擦も原因になる
- 熱すぎるお湯で洗うと、髪の水分も頭皮のうるおいも奪われやすい
- 対策の基本は、ぬるめのお湯で洗う、しっかり乾かす、帽子やマフラーをゆっくり外す
- 短い髪でも、洗い流さないトリートメントを少量つけると、摩擦と静電気を減らせる
冬の髪がパサつく3つの理由
花王の研究員の解説では、冬の髪のパサつきの原因として、次の3つが挙げられています。
- 髪の水分が少ない
- 静電気
- 髪の形がそろっていない(表面が乱れている)
ひとつずつ見ていきます。
1. 髪の水分が少ない
冬は空気が乾いています。肌が乾くのと同じように、髪も乾きやすくなります。乾いた髪は、手触りがゴワゴワ、見た目はパサパサになりがちです。
暖房の効いた部屋は、さらに乾燥しています。一日中オフィスにいると、肌も髪も水分を奪われ続けることになります(暖房と乾燥の話は 暖房の部屋で肌が乾く?湿度と肌の話 で書いています)。
2. 静電気
冬に静電気が起きやすいのは、空気が乾燥しているからです。湿度が高いと電気は空気中に逃げていきますが、乾燥していると逃げ場がなく、髪にたまりやすくなります。
そこに、ニット帽、マフラー、セーターの摩擦が加わります。帽子をかぶったり脱いだりするたびに、髪は帽子とこすれ合います。
花王の研究員の解説では、静電気を防ぐためにマフラーを勢いよく外さないことが挙げられています。冬の朝の慌ただしさの中で、首からマフラーをシュッと引き抜く。あれが、髪にとってはなかなかの刺激です。
3. 髪の表面が乱れている
髪の表面は、うろこのような層で覆われています。この表面が乱れると、光をきれいに反射しなくなり、ツヤがなくパサついて見えます。乾燥や摩擦、熱いお湯、乾かし方などが、表面の乱れにつながります。
パサついた髪は、老け見えにつながる
髪がパサパサで広がっていると、なんとなく疲れた印象になります。ツヤのない髪は、年齢が上に見えやすいものです。
逆に言えば、髪にほんの少しツヤがあるだけで、印象はかなり変わります。顔のケアに比べて、髪のケアは効果が見た目に出やすいところでもあります。
対策1:ぬるめのお湯で洗う
冬は、熱いシャワーで頭を洗いたくなります。でも、花王の研究員の解説では、洗うお湯の温度は38℃くらいが目安とされています。熱いお湯は、髪の水分を奪い、頭皮にも刺激になるからです。
頭皮の乾燥は、冬のフケにもつながります(冬のフケは乾燥のせい?乾いたフケと脂っぽいフケの違い で書いています)。
「熱いお湯で頭をガシガシ洗う」のが冬の楽しみ、という人もいると思います。せめて最後のすすぎだけでもぬるめにすると、少し違うはずです。
対策2:しっかり乾かす
髪が短い男性は、タオルで拭いて自然乾燥、という人も多いと思います。でも、同じ解説では、9割くらい乾いた状態で終わりにしないことが大切だとされています。
- 先に根元から乾かす
- 最後に冷風を当てて仕上げる
濡れたまま寝ると、枕との摩擦で髪の表面が傷みやすくなります。短い髪なら、ドライヤーは数分で終わります。冬こそ、最後まで乾かしてしまいましょう。
対策3:帽子とマフラーは「ゆっくり外す」
静電気対策でいちばん手軽なのが、これです。
- ニット帽は、上にすっと持ち上げるように脱ぐ
- マフラーは、勢いよく引き抜かず、ほどいてから外す
それだけで、摩擦はかなり減ります。
対策4:洗い流さないトリートメントを少しだけ
短い髪の男性には、あまりなじみがないかもしれません。でも、花王の研究員の解説では、静電気を防ぐために洗い流さないトリートメントを薄くつけて摩擦を減らす方法が紹介されています。
- 量はほんの少し(短い髪ならさらに少なめ)
- 手のひらに伸ばしてから、毛先や表面に薄くなじませる
- つけすぎると、ベタついたり重くなったりするので注意
整髪料を使っている人なら、ツヤの出るタイプや保湿成分の入ったタイプに変えるのも一案です。手順を増やさずに済みます。
対策5:部屋の湿度を保つ
静電気は乾燥で起きやすくなるので、部屋の湿度を保つのも効果的です。肌の乾燥対策とも重なるので、加湿器はまさに一石二鳥です。
面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ
【最低限】
- 洗うお湯を少しぬるめにする
- ドライヤーで最後まで乾かす(仕上げは冷風)
【もう少しやるなら】
- ニット帽やマフラーはゆっくり外す
- 部屋に加湿器を置く
【さらにやるなら】
- 洗い流さないトリートメントを少量、毛先と表面に
- 整髪料を、ツヤや保湿成分のあるタイプに変える
まとめ
- 冬の髪のパサつきは、水分不足・静電気・表面の乱れが原因
- 静電気は乾燥で起きやすく、帽子やマフラーの摩擦でさらに増える
- お湯は38℃くらい、最後まで乾かすのが基本
- 帽子とマフラーはゆっくり外す
- 短い髪でも、洗い流さないトリートメントを少しつけると摩擦が減る
ニット帽を脱いだらアンテナが立つ。冬の男あるあるですが、少しの工夫で減らせます。まずは今夜、シャワーの温度をひと目盛り下げてみてください。
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参考資料
本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品の効果を保証・断定するものではありません。頭皮のかゆみや赤みが続く場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。


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