男のシワが増える原因は?紫外線・乾燥・表情・年齢の4つで整理

紫外線・乾燥・表情・年齢のアイコンを見上げる男性 シワ対策

ある日、スマホで撮った集合写真を拡大してみたら、笑っている自分の目尻に、思ったよりくっきりしたシワが入っている。

「え、こんなだったっけ」

20代のころの写真と見比べると、たしかに違う。かといって、急に増えた気もしない。いつの間に、どこから来たのか。

シワは、ひとつの原因でできるわけではありません。原因がいくつかあって、それぞれ対策が違うのがややこしいところです。この記事では、男性のシワが増える原因を4つに分けて整理し、どこから手をつければいいかをまとめます。

ちなみに私も、目元のシワが気になっている一人です。他人事として書いているわけではありません。

結論を先に

  • シワの主な原因は、紫外線・乾燥・表情のくせ・年齢の4つ。たばこも関係するとされる
  • いちばん大きく、しかも防げるとされるのが紫外線(光老化)
  • 冬に目立つ浅い小じわは、乾燥による一時的なもののことがある
  • 原因によって対策が違う。今あるシワとこれからのシワは分けて考える
  • 面倒くさがりが最初にやるなら、日焼け止めと保湿。それ以上はその後でいい

原因1:紫外線(光老化)

シワの原因として、まず挙げられるのが紫外線です。

環境省の「紫外線環境保健マニュアル」では、長い年月にわたって紫外線を浴び続けることで、シワやシミなどの変化が起こることが説明されています。年齢による変化とは別に、紫外線によって起こる皮膚の老化は光老化と呼ばれています。

紫外線は、肌の奥の真皮にまで届き、肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンといった線維を傷めるとされています。資生堂の研究では、紫外線を浴びた肌では真皮の中で異常な血管が増え、そこを通って線維を分解する酵素を出す細胞が集まり、線維が慢性的に傷つくことでシワにつながる、という仕組みも報告されています。

ここで大事なのは、光老化は防げるとされていることです。年齢は止められませんが、浴びる紫外線は減らせます。

顔は、一年中ほとんど隠れることのない場所です。服で隠れている腕の内側と、顔の肌を比べてみると、その差がよく分かります。

原因2:乾燥

2つ目は乾燥です。

肌のいちばん外側が乾くと、表面に浅くて細かい小じわができます。冬や、暖房の効いた部屋で目立ちやすいのが特徴です。この小じわは、保湿で目立たなくなることがある、一時的なタイプです。

化粧品が表示してよい効能の中にも、「乾燥による小ジワを目立たなくする」という項目があります。逆に言えば、化粧品が言えるのは「乾燥による」小じわを「目立たなくする」ところまでです。深いシワを消すとは言えません。

乾燥による小じわと深いシワの見分け方は、乾燥でできる小じわ、男にもある?冬の目元が老けて見える理由 で詳しく書いています。

原因3:表情のくせ

3つ目は、表情です。

笑うと目尻にシワが寄る。驚くと、おでこに横ジワが入る。考え込むと、眉間にシワが寄る。顔の筋肉が動くたびに、皮膚は折りたたまれます。

若いうちは、表情を戻せばシワも消えます。ところが、同じ場所で何万回も折りたたまれ、そこに紫外線や年齢による肌の変化が重なると、表情を戻しても線が残るようになります。紙を同じところで何度も折ると、広げても折り目が消えないのと似ています。

男性に多いのは、次のあたりです。

場所主な表情
目尻笑う、まぶしくて目を細める
おでこ眉を上げる、驚く
眉間しかめる、考え込む、画面を凝視する

まぶしいときに目を細めるのも、立派な「表情」です。サングラスや帽子は、紫外線を防ぐだけでなく、目を細める回数を減らすという意味でも役に立ちます。

もうひとつ、おでこのシワにはまぶたが下がってきたサインのこともあります。まぶたが下がると、眉を持ち上げて目を開けようとするため、おでこに横ジワができやすくなるとされています。これについては、おでこの記事で詳しく書きます。

原因4:年齢

4つ目は、年齢そのものです。

年齢を重ねると、肌のハリを支える成分が減り、肌の厚みや弾力も少しずつ変わっていくとされています。こればかりは、誰にでも起こることです。

ただ、シワを全部「年のせい」にするのは、少しもったいない話です。上の3つのうち、紫外線と乾燥は、自分で減らせるからです。同じ年齢でもシワの量に差があるのは、このあたりの積み重ねの違いもあるのだと思います。

もうひとつ:たばこ

たばこも、シワと関係するとされています。たばこを吸うと皮膚の血行が悪くなり、シワが増えやすいといわれ、「スモーカーズフェイス」という言葉もあるほどです。

私は10年ほど前まで吸っていました。やめた今となっては、吸っていた年数分を取り戻すことはできませんが、これ以上増やさないことはできます。詳しくは、たばこ・お酒は老け見えに影響する?やめた人・飲む人の話 にまとめています。

原因ごとの対策の整理

原因が分かると、対策も整理できます。

原因できるシワ主な対策
紫外線深いシワ(時間をかけて)日焼け止め、帽子、サングラス
乾燥浅い小じわ(一時的)保湿
表情のくせ目尻・おでこ・眉間の線目を細めない工夫、医薬部外品、皮膚科
年齢全体的なハリの低下止められない。他の3つを減らす

ポイントは、「今あるシワ」と「これからのシワ」は別の話だということです。

  • これからのシワ:紫外線対策と保湿で、増えるスピードを落とす
  • 今あるシワ:保湿で目立たなくなるのは乾燥による小じわまで。それ以上は、医薬部外品や皮膚科の領域

「シワを改善する」と書ける商品はある

ここ数年で、ドラッグストアでも「シワを改善する」と書かれた商品を見かけるようになりました。

これは、医薬部外品として、シワを改善する効能が認められた有効成分を配合した商品です。2017年ごろから、こうした商品が出てくるようになりました。代表的な成分は、次のようなものです。

  • レチノール(ビタミンAの一種):資生堂が、レチノール類として国内で初めてシワ改善の有効成分として認可を受けたとしています
  • ナイアシンアミド(ビタミンB群の一種)
  • ニールワン(ポーラが開発した成分)

ここは区別が大事です。同じ成分が入っていても、化粧品として売られているものは「シワを改善する」とは書けません。 書けるのは、医薬部外品として承認を受けたものだけです。パッケージに[医薬部外品]の表示があるかどうかが、ひとつの目印になります。

私は、レチノール(0.1%の製品)とナイアシンアミド入りの化粧品を使ったことがあります。ただ、「使ったらシワが消えた」と書けるような経験はありません。こうした成分はすぐに変化が見えるものではないとされています。レチノールを続けている理由も、効いたと感じたからというより、成分として研究されてきたことへの納得感です。レチノールについては、レチノールの始め方:1%でヒリついて、0.1%に落ち着いた話 に正直に書いています。

面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ

【最低限】

  • 日焼け止めを毎朝塗る:シワ対策でいちばん効率がいいのは、たぶんこれ
  • 洗顔後に保湿する。目元も避けずに塗る

【もう少しやるなら】

  • 日差しの強い日は、帽子やサングラスで目を細める回数を減らす
  • 冬は、乾燥しやすい目元・口元に保湿を重ねる

【さらにやるなら】

  • [医薬部外品]で「シワを改善する」と書かれた商品を、低刺激なものから試す
  • 深いシワが気になるなら、皮膚科や美容皮膚科で相談する

まとめ

  • 男のシワの主な原因は、紫外線・乾燥・表情のくせ・年齢。たばこも関係するとされる
  • いちばん大きく、しかも防げるとされるのは紫外線(光老化)
  • 冬に目立つ浅い小じわは、乾燥による一時的なもののことがある
  • 今あるシワとこれからのシワは分けて考える
  • 「シワを改善する」と書けるのは、医薬部外品として認められた商品だけ

シワは、ある日突然できるものではなく、何年分もの紫外線と表情の積み重ねです。今日からできることは地味ですが、日焼け止めと保湿。10年後の自分の目尻のために、まずはこの2つからで十分だと思います。

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参考資料


本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品や成分の効果を保証・断定するものではありません。肌の異常が続く場合や、まぶたが下がって見えにくいなどの症状がある場合は、皮膚科・眼科・形成外科などの医療機関にご相談ください。

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