ほうれい線は男でも目立つ?原因と、今からできること

ほうれい線は男でも目立つ?原因と、今からできること シワ対策

飲み会の写真が、グループLINEに送られてきた。

みんなで笑っている、いい写真。なのに、拡大してみた自分の顔に、目がとまる。鼻の横から口の横にかけて、くっきりとした2本の線。

「え、こんなに深かったっけ」

鏡の前で真顔に戻ると、そこまで目立たない。でも、笑うと出る。下を向くと濃くなる。照明の真下に立つと、もっと濃くなる。

ほうれい線は、女性の悩みというイメージが強いかもしれません。でも、もちろん男性の顔にもあります。そして、顔の印象を一気に年上に見せる線でもあります。

この記事では、ほうれい線ができる原因と、今からできること、できないことを正直に整理します。

結論を先に

  • ほうれい線は、頬と口まわりの境目にできる溝。誰にでもある
  • 年齢とともに目立つのは、肌のハリの低下と、骨・脂肪・靭帯の変化による「たるみ」が重なるため
  • 肌のハリの低下には、紫外線が大きく関わるとされる。乾燥や摩擦もダメージになる
  • セルフケアでできるのは、紫外線対策・保湿・こすらないこと。これは「深くしない」ための対策
  • すでに深いほうれい線を消したいなら、皮膚科や美容皮膚科の領域

ほうれい線とは

ほうれい線は、小鼻の横から口の横に向かって伸びる線です。頬と、口のまわりの境目にできます。

実は、ほうれい線そのものは、若い人にも子どもにもあります。笑えば誰でも出る溝です。問題は、笑っていないときにも線が残るようになり、影が深くなっていくことです。

ほうれい線が「シワ」ではなく「線」や「溝」と呼ばれることが多いのは、肌の表面の折り目というより、頬のふくらみと、その下の段差が作る影という性質が強いからです。ここが、目尻のシワやおでこのシワと違うところです。

原因1:肌のハリが落ちる

1つ目の原因は、肌そのもののハリの低下です。

皮膚科医の解説では、加齢や紫外線によって、コラーゲンやエラスチンが変性することが、たるみの原因として挙げられています。コラーゲンやエラスチンは、肌の奥(真皮)で肌のハリや弾力を支えている線維です。

日本皮膚科学会の総会で行われた講演でも、慢性的に紫外線を浴びることで起こる光老化では、真皮のコラーゲンが減り、弾性線維が変性すると説明されています。コラーゲンは肌の強さを、弾性線維は柔軟性を保つ役割があり、これらが損なわれると、シワやたるみにつながるとされています。

最初に紹介した皮膚科医の解説では、乾燥や摩擦によるダメージも大きいとされています。

原因2:骨・脂肪・靭帯の変化

2つ目の原因は、肌より奥の変化です。

皮膚科医の解説では、年齢を重ねると、顔の土台である骨が萎縮し、筋肉や脂肪も萎縮して、40代からは顔全体がボリュームダウンするとされています。また、顔の脂肪はブロックごとに分かれていて、若いころは靭帯がそれをつなぎとめていますが、年齢とともに靭帯がゆるむと説明されています。その結果、特に目立ちやすいのが、ほうれい線や目の下だそうです。

日本皮膚科学会の総会の講演でも、上あごの骨が減ることや、靭帯のゆるみによって、深い層の脂肪が下がることが、顔の中央部分の変化に関わるとされています。

つまり、ほうれい線が深くなるのは、

  • 肌のハリが落ちて、皮膚が支えきれなくなる
  • その奥で、骨が減り、脂肪が下がる

という変化が重なった結果です。家にたとえると、壁紙が古くなっただけでなく、柱や土台も少しずつ変わっているようなものです。

原因3:乾燥と表情

肌が乾燥していると、ほうれい線のまわりに細かいシワが加わり、線がより目立ちやすくなります。医師の解説の中には、肌に油分が多い方がほうれい線は目立ちにくいという話もあります。

また、ほうれい線は笑ったときに深くなる線でもあります。でも、だからといって笑わないようにするのは本末転倒です。笑った顔は、それだけで若々しく見えます。

写真で目立つのは「光の向き」もある

冒頭の写真の話に戻ると、ほうれい線が写真で特に目立つのには、もうひとつ理由があります。

ほうれい線は、溝の影です。真上からの照明や、強い日差しの下では影が濃くなり、線がくっきり写ります。逆に、正面からやわらかい光が当たると、影が薄くなって目立ちにくくなります。

「写真だと急に老けて見える」と感じるのは、肌が変わったというより、光の当たり方のせいのこともあります。次に写真を撮るときは、照明の真下を避けて、窓のほうを向いてみてください。

今からできること

ここからが本題です。ただし、最初に正直に書いておきます。

セルフケアでできるのは、主に原因1(肌のハリ)と原因3(乾燥)への対策です。骨や脂肪の変化(原因2)は、塗るもので変えることは難しいと考えられます。皮膚科医の解説でも、保湿などのセルフケアで表情ジワは薄くなるものの、無表情のときにもあるシワは難しいとされています。

だからこそ、セルフケアの目的は「消す」ではなく「これ以上深くしない」です。

1. 紫外線対策

肌のハリを落とす最大の原因は、紫外線とされています。

皮膚科の学会で紹介された研究では、オーストラリアで日焼け止めを4年半手の甲に塗り続けたところ、55歳以下のグループで手の甲のシワの発生が防げたと報告されています。日本の高齢者を対象にした調査でも、日焼け止めをよく使う人ほど、シミの増加などが抑えられていたとされています。

ほうれい線のまわりは、顔の中でも日が当たりやすい場所です。毎朝の日焼け止めは、頬から口のまわりまでしっかり塗ってください(男性に日焼け止めは必要? で詳しく書いています)。

2. 保湿

乾燥は、ほうれい線のまわりの細かいシワを増やし、線を目立たせます。洗顔後は、頬と口のまわりにも化粧水を塗りましょう。乾燥しやすい人は、乳液やクリームで油分を足すのもいいと思います。

3. こすらない

摩擦も、肌へのダメージになるとされています。

  • 洗顔のときに、ゴシゴシこすらない
  • タオルで顔を拭くときは、押さえるように
  • 頬杖をつく癖があるなら、少し気にしてみる

ほうれい線対策として、マッサージが紹介されていることもあります。研究で効果が報告されたものもあるようですが、強くこすると、かえって摩擦のダメージになりかねません。面倒くさがりなら、無理にやる必要はないと思います。やるなら、オイルやクリームですべりをよくして、やさしくが基本です。

4. 「シワを改善する」医薬部外品

レチノールやナイアシンアミドなど、医薬部外品として「シワを改善する」効能が認められた成分を配合した商品もあります。シワ対策の選択肢として、検討してもいいと思います(レチノールとは?初心者が始める前に知っておきたいこと、ナイアシンアミドとは?医薬部外品と化粧品で何が違うのか で書いています)。

ただし、ほうれい線は骨や脂肪の変化も関わる溝です。塗るもので深い溝が消えるわけではない、と考えておいた方が、がっかりせずに済みます。

消したいなら、皮膚科・美容皮膚科へ

すでに深くなったほうれい線を、はっきり浅くしたい場合は、医療の領域になります。

皮膚科医の解説では、無表情のときにも残るシワには、ヒアルロン酸の注入が選択肢として挙げられています。日本皮膚科学会の総会の講演でも、口のまわりや目尻の深いシワに対して、ヒアルロン酸の注入療法が行われていると紹介されています。

ただし、美容医療は自費診療で、費用もかかり、効果が永続するものでもありません。内出血などのリスクもあります。受けるなら、説明をよく聞いて、納得してからにしてください。

私がやっていること

私のスキンケアは、ほうれい線のために特別なことをしているわけではなく、

  • 朝の日焼け止め
  • 朝と夜の化粧水
  • 夜のレチノール(隔日)

という、普段の手順だけです。ほうれい線の原因を調べていくと、セルフケアでできることは、結局「紫外線と乾燥を減らす」という、いつもの対策に戻ってきます。特別なことを足すより、普段の日焼け止めと保湿を、頬と口のまわりまでしっかり、というのが面倒くさがりにとっての現実的な答えだと思います。

面倒くさがりな男性なら、最低限これだけ

【最低限】

  • 日焼け止めを、頬と口のまわりまで毎朝塗る
  • 洗顔後は、頬と口のまわりにも化粧水

【もう少しやるなら】

  • 洗顔とタオルは、こすらず押さえる
  • 写真を撮るときは、照明の真下を避ける

【さらにやるなら】

  • 「シワを改善する」医薬部外品を試す(低刺激なものから)
  • 深いほうれい線を消したいなら、皮膚科・美容皮膚科で相談

まとめ

  • ほうれい線は、頬と口まわりの境目にできる溝。誰にでもある
  • 深くなる原因は、肌のハリの低下と、骨・脂肪・靭帯の変化
  • ハリの低下には紫外線が大きく関わるとされ、乾燥や摩擦もダメージになる
  • セルフケアの目的は、消すことではなく深くしないこと。紫外線対策・保湿・こすらない
  • 深い溝を消したいなら、皮膚科・美容皮膚科の領域

ほうれい線は、何年分もの紫外線と、骨や脂肪の変化の積み重ねです。今日から急に消すことはできませんが、10年後の深さは変えられるかもしれません。まずは明日の朝、日焼け止めを口のまわりまで、ていねいに塗ってみてください。

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参考資料


本記事は一般的な情報の紹介を目的としており、特定の商品や施術の効果を保証・断定するものではありません。美容医療を検討する場合は、医療機関で十分な説明を受けたうえでご判断ください。肌の異常が続く場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。

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